7 STARS
「前にも言いましたが、覚えていますかね。
私は…あなたのことが…。」

「おおお覚えてる!覚えてるから続きは言わないで!」

「どうしてですか?」

「ひ、人がいっぱいいるでしょ!?
ただでさえ、あんた中身はともかく顔はイケメンなんだから目立つのよ。」

「…褒められているのかけなされているのか、少々理解に苦しみますね。」


苦笑を斜め下に零しながら怜があたしを見つめる。
手が少し強く握られ、そのまま引っ張られる。
あたしの手を引きながら、ゆっくりと目的地へと歩を進める。


「…美雪さん。」


不意に怜の声があたしの耳に届く。
視線はこっちに向けられていない。


「…な、何?」

「私はなかなかに我慢強い方ですが、どうもあなたのことだとこの辺で限界のようです。」

「は…はい?」


口角が少し上がって、ちょっと意地悪な目つきが後ろを歩くあたしに向けられる。
それにたじろいで手を振り払おうとすると、握られた手がそれを許してはくれない。


「さて、もう到着です。
あなたはおそらく知らないでしょうね。こんな近くに…。」

「プラネタリム…?」

「ええ。本物ではありませんが、ここのプラネタリウムはとても美しいですよ。」

「し…知らなかった…。」

「でしょうね。だからお連れしたんですよ。
答えを聞くために。」

「答え…?」


あたしがそう問いかけると怜がまた意地悪く笑った。

< 267 / 268 >

この作品をシェア

pagetop