フルボッコ同盟
3、相良健一という男


「相良。」

「はい。」

数学のテスト、35点。

「やったあ!赤点免れたあ!」

「やったあ、じゃない!もっと頑張れ!」

「頑張りましたよお。」

相良健一、16歳。

なんと今回のテスト、1個も欠点ありません。

「見たか翡翠!俺の実力。」

翡翠の答案用紙の上部分の点数を覗いた。

「…42点…?」

「ふっ。残念だな。私の方が勝ってる。」

鼻で笑う翡翠。

「チキショー!あ、でもトータルでは俺の勝ちじゃん!」

健一は国語が異様にできていたのだ。

< 25 / 211 >

この作品をシェア

pagetop