フルボッコ同盟

「はあ…。」

本日何度目かわからないため息をついた時、誰かが俺の前に立った。

「そこどいて。」

目が死んでる女子高生だ。

「やだし。俺が先にここ座ったんだし。」

「そこは私の特等席だ。どけ。」

パシッ

「痛!」

しばかれた。

どうしてわけのわからん女子高生にしばかれないといけないのか。

「そこどいて隣のブランコに座ればいいじゃない。」

「いや、お前が隣のブランコに座ればいいだろ!」

「そのブランコは私の特等席って決まってんのよ。」

「…意味わかんねえ。」

このままじゃラチが明かないと思った俺は隣のブランコに移った。

< 97 / 211 >

この作品をシェア

pagetop