最後の手紙
運命
次の日
俺は一本の電話の着信音で目が覚めた。
母親がドタバタと二階に上がってくる間、俺は携帯で彼女からのメールを見ていた。
「今までありがとう…そしてさようなら」
そぅ書かれていた。
心の中で悲しんでいたと同時に母親があわてて部屋に入ってきた。
驚いている俺をよそに母親から信じられない言葉を耳にした。
「・・・ちゃんが…・・・ちゃんが亡くなったって」
涙のせいか母親の言葉をしっかり聞き取れなかったがたしかについさっき別れた彼女の名前があげられていた。
俺は頭が真っ白になっていた。
俺は急いで病院へむかった。
彼女がいる病院へ
汗と涙が入り交じっているなか…彼女が安らかに眠っている病室に着いた。
そして重いドアを開けた。
誰かのイタズラでもなく
ドッキリでもない
たしかに俺の彼女が眠っている。
そして彼女のまわりには彼女の両親が泣いていた。
俺はいつのまにか彼女の両親と一緒に泣いていた。
涙がとまらない…
涙がとまらない…
そんな俺の涙を優しく白いハンカチで拭き取ってくれたのが彼女の両親だ。
そしてある一通の手紙を渡してきた。
俺はよくわからなかったが字を見て今は亡き彼女からの手紙だと分かった。