【短編】お隣BOY☆
ぼんやり彼を見ていると、彼は私の視線に気付き…



「あんま、見んなよなぁ」

と言って私を横目で見た。


「ご、ごめんなさい…」


手で顔を覆った。



「キスしたくなるじゃん」

………


えぇ?



覆っていた手を離すと、彼は優しくキスしてくれました。



「あんたが朝出て来なくなってから…朝の楽しみが消えちゃってさ」



え…?



「一生懸命過ぎて見てるとハラハラするんだよ。こういう奴にはまったら…絶対ヤバイとか思ってたのに。気づいた時にはもう手遅れ…」


胸きゅんどころじゃありません!!



ある意味事件です…!



「それって…」


胸も目も熱くなって。



「ほんっとよく泣くなぁ。好きってことだよ」



彼は優しく笑って、私の頭を自分の胸に寄せた。



夢のようです…



その日、彼は夢のような夜をくれました。


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