元総長(女)×眼鏡っ娘(男)
「つか、何しに来たの?」

はぁ、とあたしはため息をつきながら響ちゃんに訪ねた。


「んー?・・・まぁ。お前に用があったんだが。」

なんだか、はっきりとしない態度だ。

一瞬、ほんの一瞬だけ理沙と龍樹のほうとちらりと見た気がした。


「・・・響ちゃん。アイスおごってよ!」

あたしは、響ちゃんの腕を引っぱった。


「はぁ!?・・・はぁ。ったく・・・しゃーねーな。」


苦笑いながらも、あたしの意図に気づいたらしい。


さすが三代目だ。


「え?俺もいきて・・・あだっ!」


「龍樹はおとなしくしてっ!空!また明日ね!」


理沙は、何かを悟ったらしく気を使ってくれた。


「ありがと!理沙!!またね!」


そう言って、あたしは響ちゃんの腕を強引に引っ張り、屋上を出た。


_______________

________

____




「で。なに?」


今、あたしたちは学校から少し離れた小洒落たカフェに来ている。


なんでも、ここの店長さんが響ちゃんの知り合いらしい。



「あ?・・・・なんだっけ?」


ヘラッと笑って、冗談を言ってきたので、あたしは無言で一発殴ってやった。



「いってぇ・・・・。暴力反対だ。」



相当痛かったのか、涙目になっている。


「で、早く本題に入れ。じじぃ。」



「はいはい・・・。・・・・実はな・・・」



あたしは



耳を疑った。



まさか。


なんで?



なんで・・・





「三多が・・・・三多来知が来たんだよ」



あたしは、目の前が真っ暗になった。



なんで?


なんで今?



三多来知〈ミタ ライチ)



あたしの、元部下。

そして、副総長。


そして・・・・あたしの




あたしの、好きな人。




「・・・っ。いつ。来た?」


はっ、と現実に戻ってきたあたし。

声が震えているのを悟られないよう、私は拳に力をいれ、うつむいた。



「あー・・・終礼が終わって、ちょっとしてからだな。」


カランカラン、と溶け出した氷で遊んでいる響ちゃん。


「・・・・なんて?」




「総長・・・空はいるか。って。」



「な・・・んで・・・?」



あー。情けない。声震えてる。


しかも、なんか目から汁まででてきたよ。


「・・・・知らない。まぁ、憶測だが、お前に戻ってきて欲しいんじゃねーの?」


いまさら?


いまさら戻ってなにしろっての?


「来知・・・。」




カランカラン。

「いらっしゃいませ。」


ちらりと、なんとなく入って来た客をみた。




「ぇ・・・。」



目を疑った。



今日はなんなんだ。


厄日か。



「てんちょー。いつものたのむわー。」


「また?ったく。てめぇもこりねぇな。クソ坊主。」


「あ゛??」



現総長。


桐田凛。




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