月夜の太陽
人を上手く避けながら歩いていると、アクセサリーを並べている出店が気になった。


お店を覗くと可愛いネックレスやピアスがたくさん並んでいた。



「可愛い」

「ありがとう。全部手作りなの」

「えっ!凄い…」



どれも手作りとは思えないくらい、綺麗にしっかりと作られている。


ハートの付いているピンクゴールドのネックレスに目を奪われた。



「良かったら手にとって合わせてみてね」

「ありがとう」



色が何種類かあり、私はピンクか赤の石で悩んでしまった。


鏡に合わせて見てみても決められない。


どうしよ…。


ソルにどっちがいいか聞こうと思い、横を見るとソルの姿はどこにもなかった。



「ソル!?」



辺りを見渡しても見当たらない。


逸れちゃった…。



「お姉さん!また後で見に来るね!!」





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