青春の蒼いカケラ
紫の風編
 人工呼吸も取れ、歩くことも出来て、声を出してしゃべることも出来、肺炎も治り、退院した。
 所がもう一つ問題が出てきた。
 糖尿病の可能性が有ると言うのだ。
 オイグリコンと言う薬を出された。
 肺炎は完璧に治ったとの事で通院しなくても良いとの事だった。
 そのまま、退院し、ハルオちゃんの車で帰路へと向かった。
「どうぅ調子は」
 ハルオちゃんの方から話しかけた。
「ん~調子良いよ」
「大変な事が起き出したんだ」
「どうかしたの?」
「カッちゃんが、叔父さんと喧嘩して、飛び出したんだ」
「へ~~ぇ」
 カッちゃんは、会社の方針が叔父と合わず飛び出したらしい。今は盛岡の会社にいるらしい。大変な事になった。一週間が過ぎ様としてたとこだ。
「でも、良く次の会社が見つかったなぁ」
「顔が広いから」
 なんだか、心配になってきた。
 家へ帰ると、相変わらず明るいノリちゃんが、出迎えた。
「お帰りなさい」
「ただいま」
「こんちは」
 ハルオちゃんが言った。三人でカッちゃんの話になり、暗くなった。心配でしょうがなかった。

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