Strawberry Junior
17歳
6月下旬。
今日は土曜日。そして私の誕生日。夜中の0時になった瞬間、友達から誕生日メールがいっぱい届いた。
もう17歳か…。嫌だなぁ…。威智悟くんより2歳も上になっちゃった…。なんか複雑…。てかなんで私、こんなに四六時中威智悟くんのことばっかり考えてんだろ…。他のことは考えられないのかっ!?バカか?私!!
最近授業に集中出来ずにいる…。勿論、そんな状態で家で勉強できるはずもない…。理由は威智悟くんのことばっかり考えてるから…。この前の打ち上げの夜や部活での出来事が頭から離れない。
はあぁ…。
色々考えながらベッドでゴロゴロしていると、ケータイの着信音が鳴った。

【幸典】

画面上に表示された。
幸典?メールくれるの初めて。
メールボックスを開いた。

[美寛って、今日誕生日だったよな?Happy Birthday!!これからもよろしくな!!

話変わるけどさ、お前今日暇?]

単純に、嬉しいな。

[覚えててくれてありがとう!!暇だよ♪]
[今から会えない?]

なんだろ?急に。…まぁいいや。

[大丈夫だよー]
[じゃあ前会った公園で]
[OK]

公園に行くと、既に幸典がベンチに座っていた。

「幸典ーっ!」

大きく手を振る。

「おぉっ!美寛!」

幸典が振り返す。

「急にごめんな。実は美寛に話があるんだ」
「大丈夫だよ?話ってなぁに?」
「俺さ…」

幸典が少し俯く。

「美寛のこと…」

ん…?



「きゃ…!!」

いきなり、抱き締められた。
……え?一体何!?
状況を把握できない。
なんで私、抱き締められてんの…?

「好きだ…」

んーと…

「…何が?」
「…え」
「ん?」
「美寛、お前天然だな」

抱き締められたまま言われた。

「…はい?それを言うためにここに来たの?」
「ちげーよ…」
「じゃあ何?」
「だから…、俺、美寛のこと…、恋愛感情で好きなんだよ…」
「えぇーーーーっ!!!???」

吃驚して、その勢いで幸典を突き飛ばしてしまった!!

「…あ!ごめんっ!つい力が入っちゃった…」
「大丈夫。それよりさ…、俺と付き合って貰えねぇかな…?」
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