Strawberry Junior
過去の恋
恋かぁ…。
棗に言われて、
過去の恋を思い出す――――――


あれは保育園児の時。初恋の相手は確かショウタくんかそんな感じだったけ…。

「しょーたくーん」
「みかんちゃーん、なーにー?」
「これあげるー♪
あたしがしょーたくんのために
かいたにがおえだよー♪」
「わぁ♪ありがとう♪」
「しょーたくんだいすきっ」
「ぼくもみかんちゃんだいすきっ」


その次の年、年長になって、その子とは違うクラスになった。でもその年長になった年、違う子を好きになった。
幼いながら、私って軽っ。
名前はトモくんだっけ…。

前の年は男の子に大胆だったというのに、少し成長した(?)のか、見てるだけの恋だった。そして1年が過ぎ、初恋の子ともその子とも小学校はバラバラになった。

そして小学生。あの恋は結構長かったな…。

小1。

「あたし、くらもちみかん♪」
「おれ、くりはらけい♪」

彼とは出席番号が前後だった。だから席が近くて、班も一緒で、すぐ仲良くなって、好きになってた。

「いっしょにおえかきしよー♪」

ちっちゃい頃から私って
絵が好きだったな(笑)

「うん♪」
「あ!けいくんのじゆうちょー、シールついてるー」
「みかんちゃんのもついてるよー?」
「でも、え がちがうよー。けいくんのいちまいほしー」

私って我儘だったな…。

「わかった。みかんちゃんならあげる♪」
「やったぁ♪けいくんありがとー♪」

そして、6年間同じクラスだった。でも、好きだったのは4年までだった。
5年。
当時あまり仲良くなかった棗と、啓(けいくん)のことが好きだったという共通点を見つけ、それを切っ掛けに、私達は仲良くなった。
同じ年、クラスメイトの仁(ジン)をなぜか好きになった。でも1年だけ。
6年。
架那汰(カナタ)を好きになった。地区も一緒で、地区の活動の関係で小さい頃からよく吊るんでた。今考えると、小さい頃から仲良かったのに、なんでタイミングが6年だったんだろなって思う(笑)
でも…、中2のある日を切っ掛けに、架那汰が苦手になった。私のこと愚痴ってるのを偶々聞いちゃったから…


――――――

「架那汰って倉持と幼馴染みなんだろ?」
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