シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
仕事を六時過ぎに終えた私は、南急ホテルへと足早に向かった。

早く、圭吾に会いたい。

息が止まる程に抱き締めてほしい。

はやる気持ちを持て余しながらホテルの正面玄関を通り過ぎる。

その時、突然、横からふと声を掛けられた。

「あら、あなた。
…先日は、どうも」

…そこにいたのは、山野美里。圭吾の婚約者だった。



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