君が好き。

「ごめん…‥彗…‥。」


俺に、彗を迎えに行く資格があるか?



俺にとって彗は、かけがえなくて、
絶対に失いたくない存在だった。


そんなこと、わかりきっていたはずなのに。



結局、俺は彗を傷つけて
彗は俺の前からいなくなった。


自業自得だな。




俺は、彗に渡すはずだった小さな箱を
引き出しの奥に閉まった。

彗のためだけの指輪。

もう、渡す日はこないのか…‥
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