(長編)初めての恋~永遠に~
麗の照れくさそうな気持ちを考えて透は言う。


「今日は、忘れられない大切な勉強したな~二人じゃないと絶対にできない勉強」


「もう!透ったら…」


「さあ!いつもの麗の笑顔にもどったな~暗くなったから送るよ」


帰り道の手のあたたかさを感じるこの瞬間が、麗は好きだった。


透の大きな手に包まれて、寒くてもそこからぬくもりを感じられる…


大好き透…


別れ際、いつもは手を強く握りしめて別れてたのに


「麗…好きだよ~」


そう言って、強く抱きしめてくれた。


唇には、透のやわらかな感じをのこしたまま…
< 67 / 260 >

この作品をシェア

pagetop