ちぐはぐ遠距離恋愛



小さい頃は、同じ大きさだったあたし達の手。

諒太が一緒懸命包んでも、すっぽりとは納まらない。

「諒太の手、ちっちゃいよ」
「そんなん真白も同じだろ?」

そんな会話だってしたんだ。




そうだった―――


寒い日だって、雪の日だって…


温かさも、寒さも




みんな半分個で―――





だから



こんな温かさは、感じられなかった。




でも、今は違う。



長くなった指に、一段と広くなった手の平。


あたしの右手なんか、諒太の片手で埋まっちゃうんじゃないかってくらいで……。



しっかりと密着する…肌。





ほんのり熱を持つ、




右手。




ずっと、ずっとこうしていたい…。




ねぇ諒太。


あたしやっぱり……、



そっぽを向きながらもあたしの手をしっかりと包んでくれる諒太。

あたしはゆっくり、こっそり顔を上げて、そんな諒太を気づかれないように見つめる。




(本当に……ずるいな)



あたしと手を触れ合わせてるのに何も感じてない姿。


こんなにあたしはドキドキしまくっているのになぁ…。



それでも………。



やっぱり、それでも……







嫌いになんて、なれないよ………





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