ウサギとハゲ、もとい社長
おっと。
いけないいけない。
「あ、すみません、大丈夫です」
「そうですか」
20代後半か、くらいの男が心配してくれたようだ。
その彼は長谷川さんの秘書。
確か小宮(コミヤ)さん、だったかな…。
因みに最初からずっといました。
本当です。
紹介し忘れたとかじゃないです。
本当に。
「いつにも増してペース速いですね」
社長達、と苦笑ぎみの小宮さん。
「例の企画が成功しましたからね」
続いてあたしも苦笑ぎみに返した。