無口でクールな転校生。
制服を掴んでいる夏希の表情は、少し不安げな表情。



「何?どしたの?」



いつもと違う夏希に、俺は首を傾げる。



すると夏希は

「離れないでね…」


と小さく呟いた。




「何言ってんだよ、そんなの当たり前じゃん」



夏希、いきなりどうしたんだ?



「だよねっ!ごめんね急に。じゃあまた放課後ね!」



夏希はニコッと笑って自分の教室へ入っていった。









このときからすでに、夏希は予感がしていたのかもしれない。



俺と夏希が離れる嫌な予感が……。


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