盲目の少女 〜私の見える世界〜


「海輝ちゃん、嬉しい?」


おばさんに訪ねられて、私は
大きく頷いた。



「良かった。赤ちゃんは可愛いけど
5匹もさすがに飼えないから。」


…あ、今の言葉!

やっぱりどこかで
聞いてる。

どこでだろう?



「じゃ海輝ちゃん、海輝ちゃんが
一番欲しい子を選んでいいよ。」


「え?あ、ほんと!じゃあ…」


5匹の子犬を一匹ずつゆっくり
見ていって、最後の子で

目をとめた。



なぜなら、今真っ直ぐに
目が合っているから。

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