画面の向こうに甘いKiss☆




「教授!あの、それより早くケーキ屋行きません?私、ずっと楽しみで…」

「えー?何言ってるの。近くに車止めて、JUNの健闘っぷり見ようっ!!」

「……へ?…」


今日の予定はケーキだったんじゃあ……。


「そんな悲しそうな顔するなよー。大丈夫!後で連れてってあげるから、安心して。な!」


な!…じゃなくて~っ!!
私はJUNが苦手とあれ程言ってるのに教授はグイグイ車から出た私を公園へ引っ張る。

……ああ。もう、諦めるしか無い。


公園に入った私達を野次馬のみんなはあまり気にせず、輪の中央にいるであろうJUNに夢中だった。


< 52 / 92 >

この作品をシェア

pagetop