そらぐみ

瀬野は鋭い視線を松本に向けると、ゆっくりと口を開いた。


「風がいじめられてたの、知ってたんでしょ。」


瀬野の声もまた、震えていた。

それは緊張や不安から来るものではなく、怒りに満ちた震えだった。


「それは本当ですか。」


教頭の松本先生、という呼びかけに、松本は肩をびくつかせた。


真っ白な頭の中に浮かぶのは、自らの保身のための言葉ばかり。

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