純粋に愛してる
「元弥君、一緒に組もうよ~」
「だめだめ!あたしたちと組もう」
猫なで声で
次から次へと…
あたし、あの人たちとじゃなきゃ
誰でもいい。
そう思ってたら
「真緒」
アイツがあたしたちの席に来た。
「ちょっと待って元弥」
「は?まだなんも言ってねぇ」
言われることを察知した真緒が
アイツの言葉を止めた。
あたしは、顔も見たくないし。
顔を反らし知らん顔する。
「言われなくても分かる」
「嘘つけ」
「言ってみれば?答えはノーだから」
今日の真緒は、なんだか冷たい。