俺はカノジョが泣くのを3度見た【短編恋愛ショート版】
5☆カノジョの秘密
俺は、となりの席にいるカノジョと、あのときの車の中のカノジョがどうしても同じ人物に思えなかった。

「私なんか顔についてる?」

今までは、俺の視線をまったく気にかけなかったくせに、
今日は、カノジョが聞いてきた。

「あ…いや、何でもないよ」

俺のほうが、視線をあわせられなくてそらせてしまう。

カノジョは、いくつもの顔があるんだ。

俺はそれに気づいただけかもしれない…。

昼食用にたくあんサラダパンとナポリタンスパゲティパンを購買部で買いしめ、1リットルペットボトルのヤプルトドリンクと一緒に、屋上にむかった。

考え事をしながら、メシを食うとほとんど味なんてわからないんだな…

腹に詰め込んだ後、初めてそのことに気がついた。
すると、向井がやってきた。
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