ラヴァーズ
小さい頃の話なんて、そんなに長時間かたれるほどあるわけではなく、

ただ、あいつに、つまらない事で泣かされたことぐらいは、覚えている。それでもその頃私はあいつが大好きだった。

どんなに虐められても、ひとつ上のあいつはかっこよくて、かっこよくて、輝いていた。私はあいつに憧れていた。

それだけは、言えるのだ。





まぁ、昔の話ですけど。








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