だって君が好きだから、


『きぃつけて〜』


『いってらっしゃいー!』


柳瀬の背中を見送った。



『恋のパワーってすごいわ。私もそろそろ結婚だー…』


『あー、大変っすね?』


『そんな事言ってると、富田先生もすぐよ?』


『そーっすね…北村先生みたいな人に出会えたら、すぐにでも結婚しますよ』


『じゃぁ…付き合ってみる?』


『……っ』


大人っぽいのに子供みたいにニコッと笑う彼女。


小さな、恋の始まり。




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