十字架に愛を



「ちゃんと鉄分取ってる?」


琉は私を抱きしめたまま尋ねる。


喋るのも辛い私は、琉にわかるように頷いた。


「ならいいや。保健室行っとく?」


私は首を横に振る。


「このまま…。」


「了解。」


私は琉に背中を預ける。



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