妄想恋愛

妄想少女

妄想少女
　　　　　　　　　　
　あたしの名前は岡本恋菜。
　妄想好きな高校1年生♪
　暇さえあれば妄想してる普通の女の子(？)
　

　「れーんなっ♪おはよー！」
　　この子はあたしの妄想に唯一付き合ってくれる親友の皐月心愛。
　　心愛はちょーモテてクラスの人気者！
　「ここあーっ☆おはよー！」
　「ねーねー今日も聞いてほしいことが…」
　　心愛があたしをさえぎって言った。
　「その前に聞いてほしいことがあるんだけど…。」
　　何だろうー？
　　何かいつもと様子が違う気がするけど。
　　まさか…！？もしかして…。
　「あのね…あたし秀ちゃんと付き合うことになりました！」
　　やっぱりー！？
　　心愛が言う秀ちゃんとは安藤秀一くんのこと。
　　秀一くんはクラス一番？いや学年の１２３に入るぐらいのイケメン！
　　秀一くんとは幼なじみらしくて仲が良かったから付き合うとは思ってた
　　けど…いいなー。
　「やっぱりー。いいなー。」
　　いいもん。うちは妄想で彼氏いるし←おいっ
　　現実逃避しまくってやるーっ！
　「恋菜だってすぐに出来るよっ♪可愛いし☆」
　　これは彼氏いる人の余裕ってやつですか。
　　現実で好きになった男子なんていないし妄想の世界みたいな王子様なんて
　　いないだろうしー。
　「心愛に言われても素直に喜べないよー。」
　「恋菜は可愛いのに作らないだけなんだから
　　その気があれば彼氏ぐらい出来るよー。」