孤独な花と孤高の王子
「………ン…」
角度を変えて何回も与えられるキスに、私は思わずそう声を漏らした。
その声に我に返ったように、篠宮さんは唇を離し私を解放する。
「駄目だ。…こんなことしてたらマジで戻れなくなる」
「そう…ですね…」
私は火照った頬に隠すようにうつむいてそう答えた。
すると篠宮さんはそんな私の頭を撫でる。
「すぐ戻るから、シャワーでも浴びて待ってな」
…シ、シャワー!?
その言葉にぽかんとした私を見て楽しそうに笑いながら、篠宮さんは足早に部屋を出ていった。