だからキスして。
たまにキッツイなぁーって所があるけど、こういうトコはメチャメチャ可愛い。

俺、上手く操作されてんのかな?

舞菜って俺の扱いが上手いよなー。飴とムチの使い分けが、俺のツボをついている。

胸がキュンって感じ。

舞菜の部屋の奥に入ると、テーブルには食事が用意されていた。

「今、お味噌汁温めるから座ってて」

「うん」

「煮物作ってみたんだー。滉一好きよね?」


…キュン…


「うん!ありがとう」

「美味しくできてるといいけど…さて、と!出来たよー」

舞菜がテーブルに味噌汁を置いて、俺の向かい側に座った。

「いただきます」

「いただきまーす」

舞菜が作ったご飯はどれも美味しかった。

はぁ…幸せ。

やっぱり舞菜の事は大好きだなぁ…って、こんな時は特に思う。

いずれ彼女と結婚もしたいなって思っていた。

すぐじゃなくても俺はちゃんと考えてるし、舞菜の事は幸せにしたいと思っていた。

でも一つ問題が。





『秘密』のこと…

どこかでちゃんと話さなきゃだなぁって思ってはいるものの、なかなか言い出せずにいた。

こんな事で嫌われたらどうしよう?

そんなことばかり考えていたんだ…
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