新撰組〜タイムスリップの恋〜

キミの思いは?

あれから数日後。
土方side
「‥‥!‥‥た!‥‥かた土方!」

誰だ。俺の名前を呼ぶのは。

ふと頭によぎった。
アイツの顔が。

と思うのもつかの間。
俺に小さな痛みが走った。

「いっ‥‥てーー!?」

痛みのあった先にはムスっとしながら俺の腕の中にいる、海だった。

ん?腕の中‥‥?
気づいた時にはもう遅く、俺は殴られた。

「うっ‥‥いてーよ!」

「だまれ変態。真夜中起きてみれば、人に抱き着いていやがるし、ひっぺがそうとしても離れない、おかげで一睡もできなかった。私は眠い!」

たしかに海の目にはくっきりとくまが出来ていた。
ここはすまないと謝るべきだ。
スッと海から離れる

「すまなかった」



いっこうに返事は帰ってこない。
不思議になり頭をあげると布団にうずくまっていた。聞こえるのは正しく刻まれる寝息だけだ。

寝ている。

確信すると海の顔を見つめた。


ーードクン

「いてぇ‥‥不整脈か?」

どうすることも出来ずに、そのままみつめていた。

スパ-ンッ!

「ひっじかったさーん!」

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