不良彼氏と徒然なる日常




◆◆


ひたすら無言で歩き続けて連れてこられたのは、空き教室だった。

あの3人もいるのかなと思ったけど、誰もいなかった。


「あのさ、」


薄暗くて蒸し暑い中、黒崎が私の腕をつかんだまま話し出す。



「この前のアレ、本気だから。」


「…………ぇ?」


「だからちゃんと、考えてほしい。」


黒崎は私の目を真っ直ぐに見て、話してくれてるけど、意味が分からない。


分からないのもあるけど、真剣な顔で話す黒崎に、ちょっと混乱してしまった。


それでも…………


「あの、」
「前からさ、ずっとそう思ってて」
「いゃ、だから」
「良かったら、ハイ。」


黒崎は少し顔を赤らめて、照れくさそうにしているくせに私が話すスキを与えない。


(ちょっと待って……)


私は黒崎が言う、“この前の”が分からない。

それなのに勝手に話を進める。



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