BlackLove

記憶


「知り合いなのか?」


龍哉は驚いているようだ。
そりゃあ、ね。

だって、あたしと釣り合いそうにないし。



「凛~!!」


奈美の呼ぶ声が聞こえた。

こっちにきちゃダメ!!

しかし、もう遅かった。


奈美と健はこの場所に来てしまった。



「奈美ちゃんじゃん!!覚えてる?」


奈美はあたしのことをじっと見てくる。


あたしのことを心配してくれている目だ。


あたしは、


大丈夫。


もう終わったことだから。


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