BlackLove
「大樹・・・・あたし達、別れて正解だったみたいだね。」
「あぁ。そうだな。」
あたしは後ろに振り返って歩き出した。
あたしは、
大樹と別れたときから、決めたんだ。
後ろを振り返らないって。
そのときは、まだ弱い自分がいたから。
あたしは一度歩きを止めた。
「あたし、帰るね。ごめん・・・。」
奈美に向かってそう言った。
「じゃあ、あたしも「奈美はデートしてて。3人で。」
奈美の言葉は予想済み。
だから、あたしは遮った。
そして、
あたしは、また歩き出した。