BlackLove
「高倉!!」
数分後、すぐにつかまってしまった。
「なによ!!虎組の組長のくせに!!」
あたしは振り返らず、大声で叫んだ。
「・・・・は?」
く、口がすべった。
最悪だよ・・・・。
でも、ここであたしが組長だってばれてもまずい。
「ごめん。この前、歩いてたら見かけた。」
「・・・・そっか。」
彼の声はトーンが低くなった。
「秘密にしてとか言わないの?」
「言うもなにも、絶対お前ばらさないし。」
「そんなの分かんないじゃん。」
どうしてそこまで信じられる?
ぜんぜん仲良くないし。