朽ちる少女
第1話 見えない少女


 もう、あれから3年―――――

 父の転勤で、中学校卒業と同時にこの街を離れた。しかし、新築で購入した一軒家を放置する事はできず、だからといって他人に貸す気にはなれず、3年経って母は父を単身赴任にする事に決めた。

 いつも通っていた通りの景観が、この3年で随分と変わった。新しいコンビニが建ち、歩道の分だけ国道が広くなった。信号機も増えた気がする。


 ああ、この橋だ。
 幅20メートル程度の狭い川に架かるコンクリートの橋、川澄橋。学校の帰り道、遅くなった日に時々見ていた。そう、あんな感じで欄干から川面を覗き込む・・・・・

「え?」

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