最低男に恋をして。
プロローグ





「…ずっと、あの、ずっと好き、でした……」



歩いていた足をピタリと止めた。




「もし、もしも、
少しでも望みがあるなら………」




いや、参った。

顕微鏡を持つ手にジンワリ汗が滲む。





いわゆる、手汗だ。




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