お隣さん〜近くて遠いキミとの距離〜
もしかして…。
「……郁?」
「おー。紗枝いつもいるな」
「だって風が気持ちいいんだもん」
あっ!
郁に聞きたいことがあったんだった!
「郁、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
「何?」
「郁って彼女とか…いるの?」
「いない」
「あっ、そうなんだ…」
「うん。ってかなんで急にそんなこと聞くわけ?」
「いや、別に…。ただ、郁に彼女がいるならあたし迷惑だなって思って」
「なんで?」
「だって、あたし郁のこと帰りは独占してるでしょ。彼女さんに悪いじゃん」
これはあたしの本当の気持ち。