I can …


丁度その時、
インターホンが鳴った。


スリッパの音で、
母が出ていくのが判った。



「荘司君…!いらっしゃい。
──菜野花?
うん、待って」



わたわたと
応対する母の声で、
玄関に行こうと自室を出た。


だるさに負けないよう、
意識を持って階段を降りる。


こんなにも階段って
キツかったっけ……?


< 251 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop