I can …


せかせかと
ステージから裏手に回る
クラスメイト。


その九割強は、
何とも形容しがたい感動に
触れ、涙を流す者もいた。



「終わ…ったんだ」



舞台袖を抜けるとき、
菜野花はかすかに呟いた。


呆気ない、コンクールの舞台。


その感動は、
次のクラスへも
感染することだろう。


< 287 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop