多重人格少女と心臓病の少年
多重人格少女と心臓病の少年



「具合はどう?」



車内の沈黙に耐えられないのか、叔母さんはバックミラー越しに聞いてきた。



「大丈夫です、薬もさっき飲みましたから」



僕が笑顔で答えると、そう、と言ってまた沈黙が流れた。



窓の外では、景色が次々変わっていく。



さっきまでビルや家が隙間なく建っていたのに、今は緑の森しか見えない。



僕は、心臓病の療養のため母の所有する別荘に行くことになった。



まわりには森や林しかなく、自然豊かな所だという。



そこで僕は、一人の少女と出会うことになる。



その少女と出会ったことによって、僕の人生が大きく変わることになるなんて、今はまだ思ってもいなかった。



< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop