動化家
監獄へ
監獄に向かう三人。人間の世界の遥か遠くにある監獄は危険な山道だった。リリ「まだ着かないの?」カオル「雫!あと、どれくらい?」雫「あと5時間かかる。」カオル「俺は先に行くな!お前らは後から来い!」リリ「わかった。」カオルは走って山道を登った。雫「ごめんな。迷惑かけて。」リリ「いいよ。これからは、なんかあったら相談しなよ?」雫「リリは大人になったな!」リリ「雫こそ大人になったね!」雫「なぁ、お前はまだカオルの事、好きなのか?」リリ「うん。」雫「カオルはやめておけ。」リリ「なんで?」雫「カオルには実は婚約者が居たんだ。相手は人間。でも、誤ってカオルは彼女に触れてしまって、彼女は猫になってしまったんだ。彼女は凄く落ち込んだけど、カオルの事を人一倍、愛していたから気にしないって言ってくれた。でも、カオルは彼女を降った。理由は彼女を不幸にさせたくないから。」リリ「彼女さんは、今どこに?」雫「今は、動物になってしまったから、動化家の周りにある、家のどこかに居るよ。カオルには言ってないから秘密な。」リリ「私は諦めない。」雫「傷ついたら、俺が癒してやる。俺は本気でお前が好きだから。ナナもな。」リリ「ナナ兄も?でも、私達、兄弟だよ?」雫「血が繋がってない兄弟だ。」リリ「ナナ兄から聞いてない。」雫「言えなかったんだろう。時間が立てば、ナナから話してくると思うよ。」二人は喋りながら登った。頂上が見えていた。カオルは草むらに隠れていた。カオル「この上が監獄なんだな?」雫「あぁ。」リリ「見張り厳しいね。」カオル「俺が先に行く。その間に監獄の中に入って弟を助け出せ。」カオルはあえて見張りに気づかせるために行った。二人はその間に中に入った。
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