水の中


 すると横にいる悠一が口を開いた。

 
 「こより。」

 
 『んっ?どうかしたの悠一?』


 悠一のほうを見る。


 「いや。特に何もないんだけどよ。」


 『うん。』


 「ゆっくり横見てみろよ。」


 へっ?横?


 悠一がいった通りゆっくりと


 水槽のほうを見る。


 ・・・・・・ひっ!!


 『さっさっ、さめ―――!!』


 私の叫び声が水族館に響く。


 
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