【短編】失った温もり
床だけしか映らない視界に、スッと影が伸びる。


「お父さん大丈夫?」


心配そうな声。
声の主が覗き込むようにかがんだ。


その手には水の入ったコップ。


「はい」


差し出される救いの手。


顔を上げると、自分が辛いかのように顔を歪ませる娘がいた。


今年中学に入ったばかりの娘の真奈美。


その顔は年々別れた妻にそっくりになっていく。

< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Blackberry〜黒い果実〜
万葉/著

総文字数/49,127

恋愛(その他)253ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
その恋は 黒い果実のように 瑞々しく でも強い 強い 酸味を伴っていた †††††††† 甘いだけが恋愛じゃない 万葉がお贈りする大人の恋愛 どうぞお楽しみ下さい♪ 08.12.1 START
気分は甘々上々 Vol.
万葉/著

総文字数/5,037

恋愛(その他)26ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「一矢、一緒に帰らない?」 バレンタインを期に、晴れて彼氏彼女の仲になれた一矢とあたし。 ……でも。 「あっ、悪い。部活の連中と遊び行くんだよね」 あたし達、なんかおかしくない? 普通、友達<恋人なんじゃないの? ねえ、助けてどら○も〜ん!! 木下 紗夜 × 朝田 一矢 『気分は甘々上々』 Vol.1 二人の始まりは ↓↓こちら↓↓ 『バレンタイン・ラブ』
黙って抱いて
万葉/著

総文字数/4,803

恋愛(その他)21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「いいから……、        黙って抱いて」 『pass』がどうしても知りたい方は ファン登録をしていただくか 感想ノートに書き込んでください。 こっそり教えちゃいます

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop