すきって言わせて

涙の理由







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暗くて誰もいない…
いつもは放課後になると話し声がするそこが
私の落ち着く場所だった



いつも先輩を気にかけていて
それを邪魔するように歩が後ろを追いかけていたっけ?


生徒会室のイスに座って
気持ちを落ち着かせようとしていたけど
思い出すのは歩のこと…


歩の馬鹿…



どこに居ても歩のこと考えちゃうじゃん

特にここに居ると
歩のことが頭に浮かんでしまう



「うー……」


ますます悲しくなるばかりだよ

顔を両手で覆っていると
ガラリと扉が開く音がして
びくっと肩が震えた…




振り向くと、そこには…





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