HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~
序章
ただ一人
真っ暗な世界に
立っていた。僕だけ、一筋の光を受けていた。
斜め右前には鎖に繋がれた人の姿をした『何か』と
それに対角線上にいる『何か』も鎖に繋がれていた。
そして、その二つの何かの奥、僕の目の前にただ寝ているだけのヤツがいた。
僕はそいつに目を凝して見ようとする。

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