君の魔法がとける瞬間(とき)


「はぁはぁ…」


どのくらい走ったかな。


もう足ガクガクだし…喉渇いた。



碧空さん、何て思ったかな…
また変なヤツで終わればいいけど…




「あ〜どうしよう。戻りづらいよ〜…てゆうか、ここどこ」



私が行き着いた先は、広い河川敷のような所。




川の水がとてもキレイで…気分が落ち着く。



もうちょっと…一人でいよう。


私、そろそろ出ていかなくちゃいけないのかな。





みんなに迷惑かけない為に。




碧空さんの為に…




「私って…いてはいけない存在なのよ……」




「そんなことないぞ〜」




背後から突然声がして振り向く。



「………陽斗さん?!どうして?」



そこにいたのは、汗だくの陽斗さん。






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