君の魔法がとける瞬間(とき)

優しい態度



今日が編入して、始めての授業だった。



英語と、数学と、現代文…


数学と現代文は、ちんぷんかんぷんだった…。



英語は好きだけど…先生外国人ということもあって少し難しかった。



それに私は、クラスの注目の的…………。


隣の席の女の子は、



「あんたが最後のメンバーねぇ…」


と、何だか上から下までジロジロ見られた。




やっぱりみんな、私が新しいメンバーってことを認めていないようだった。



冷たい目線に、ビビる私。

「お〜い、佑月!」



私を呼ぶ声がする。



そして、その声がするほうに女子生徒が殺到した。



「きゃあ!!!ハルよ!」


「陽斗さん?」






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