君の魔法がとける瞬間(とき)


クラスに行っても、この前の態度とは打って変わっていた。


女子どころか男子まで…
私を見てる…。



「同じクラスなんて嬉しい〜!」



「一緒に写真撮って!」


テレビの力って…

改めて大きいな……。



一夜にして、私を好きだと言ってくれる人が増えた。


嬉しい半面…

罪悪感でいっぱいだった。



だって私、


騙してるんだよ…?


「大丈夫?」




声をかけられ、顔を上げる。



「は、陽斗さん?!」



「うん。そうだよ?」


陽斗さんが突然教室に現れた。


クラスは大騒ぎで、女子はカメラを構える。




「人気になって良かったな」

くしゃくしゃと私の頭を触る。


一つ一つの行動に、クラスの女子は大騒ぎだった。







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