ゆびきり
……夢……?
目覚めても、私の瞳から涙が流れていた。
時刻は9時、さっき寝てから一時間しか、経っていない。
嫌な夢をみた…
体調も悪いのに、最悪だ…
私は起き上がり、リビングへ向かった。
確か、詠士が料理していた気がする。
心なしか、いい香りが漂っている。
「詠士?」
寝ぼけた声で、名前を呼ぶと、キッチンから詠士が顔を出す。
「あれ?もう起きたの?」
私もキッチンへ顔を出すと、何やら鍋の中身を混ぜていた。
「いい香りがしたから」
中をのぞくと、シチューが作られていた。