ゆびきり
四章 独占欲
次の日、私が目を覚めると、詠士の姿が見当たらなかった。







昨日の出来事は夢だったのだろうか?







そんなことを考えながらリビングへいくと、ソファーで寝ている詠士を見つけた。







「こんなところで?」







詠士の顔をのぞきこむと、幼い寝顔がそこにあった。







素直に愛しい
そう感じた。







起こすのも悪いよね。







私は、なるべく静かに朝食を作り始めた。







なんだか不思議、好きな人といきなり同棲始めることになって、嬉しいけど、素直に喜べない。







でも、暗い気持ちじゃ何も始まらない。







チャンスをものにしなきゃ!








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