姫×四季(仮)
†1season†

家なしキャバ嬢



「クビ…ですか?」


「そうなんだ。18歳未満ってわかってて雇ってたから。結構働いてもらってたんだけど、申し訳ないね」





【進藤妃芽】
(シンドウ ヒメ)


本日12月24日
クリスマスの自分の誕生日に
無職決定。


法律が厳しいこのご時世。
18にもなってないのにお酒の大量接種で、お店側も不安になったらしく…クビ。




アタシは
高校なんて行ってません。


2年前
借金に負けた両親が
突然、無理心中。

アタシが代わりに返済すべく高校を中退し、日中のバイトや夜のキャバクラでお酒と男の相手をしてました。

まぁそれも
昨日までの話だけど。



「何も自分のバースデーにクビにしなくてもいいのに。今日で18なんだからOKじゃん」



時間は夜の9時…。


今まで働いていた所は住み込みだったから、家とご飯には困らなかった。


居心地良かったんだよね。

でもそれも終わり。


住む家も金もないアタシに
残る選択肢はただ1つ。



"10代版、リアルホームレス"



一先ず暖かさと仕事探しの為
コンビニに立ち寄り
ラスト残金1,000円で
数冊の求人雑誌と
おにぎり1個とお茶を購入。




< 1 / 23 >

この作品をシェア

pagetop