PLAY❤BОY~君が好き~

美羽side

「はぁはぁ…っ。」



気付いたら走ってた。



ひたすら走って走って…。



陸がセフレいっぱいいるって
知ってたのに。



いざ聞くと…辛い。



しかも陸のこと好きだなんて…。



聞きたくなかった。



不思議と涙は出なかった。



「追いかけて…来るわけないか。」



そりゃそうだよね。



ただの幼なじみだもん。



「陸の…バカ。」

「誰がバカだって?」

「っ!?…り…く。」



うそ…でしょ。



「俺バカじゃねぇから。」

「どうして…。」

「急にいなくなるから
 だろーが。」



何で…何でいっつも。



「陸…。」

「心配したんだからな…。」



欲しい言葉をくれるの?




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